3月16日 20日目
朝5時50起床。早すぎるけど、みんなが起きたのでボクも眠い目をこすりながら起床。
ボクはゆっくりしたかったので、みんなが朝食を終えた後も一人コーヒーをすすって、みんなの出発を見送り。でも、みんなと一緒にお会計するのがいいかなと思ってお勘定だけは済ませた。
・・・しかし、これが悲劇の幕開けとなる。
いざ出掛けようとその旨を伝えると、なんと「お代をもらってない」と言われる。これにはびっくり。確認してもらったがやはり一人分足りないと言われてしまう。ええええええ。確かに払った。みんな払ってたから、二度手間にならないように一緒に払った。記憶はある。
それでもやっぱり気分が悪いから「もう2000円払います」と申し出るも、勘違いかもしれないからいらないと断られた。が、明らかに疑ってる目でボクを見ていたので、後味の悪い出発になってしまった。うーん、おばちゃんの勘違いだと思うんだけどな。出発しても気分がはれない。
どうしても気持ち悪いので、ええいと戻ることに。こっそり書き置きとともに2000円を置いてきた。2000円ていったら1日の生活費に匹敵する金額なのでちょっとだけ懐が痛んだけど、まぁ、嘘つき扱いされるよりはいいかなと思う。でもこうすることで自分に酔ってるだけなのかも、とか歩きながらいろいろ考えてしまってテンションは低い。しょうがない。
歩いて10分のところにある43番のお寺。
43番明石寺「左右左右左左右右」
曇り空ではあるものの、昨日の雨は止み、むしろ歩きやすい感じ。次の44番は久万高原という山の上になるなので今日はその途中まで。大洲、内子あたりを歩いた。
大洲城。
大洲を抜けていくと、別格の十夜ヶ橋という非常に有名なお寺に到着。
ここはかつて大師様が寝る場所に困り橋の下で寝たところ、橋の上を歩く人の杖の音がうるさくなかなか眠れず、一晩が十日にも感じられたという有名なエピソードの場所です。お遍路をする人が橋の上では杖をついて歩かないのはこれに由来しています。
お大師様に倣い、失礼とは存知ながらも同じように寝てみました。上は幹線道路なのでとてもうるさい。
十夜ヶ橋は大きな道路沿いにあり、この近くにはマクドナルドもあるしお風呂屋さんもあるしで、泊まるには申し分ない場所なのだが、今日は先を急ぐことにしよう。
つづいてやって来たのは内子。小さな町ですがものすごく美しい町です。古い建物が多く観光地にもなってるのだとか。
もう大分薄暗くなってきてしまったので、本当に先を急ぐ。内子を離れるともう山と山の合間を歩く静かな道路。外灯がぽつりぽつりとしか無くて、けっこう怖い。ライトを照らしながら進む。
宿とは名ばかりで、納屋に布団がおいてあるだけのところです。善根宿さんです。もちろんありがたく使わせていただきました。昨日一緒したハセガワさんと2人で泊まることに。ハセガワさんは20才の女性の方。一人で泊まるのは不安だったからボクと一緒できて良かったとのこと。おぉ、信用されてる!!