15日目

久々の布団で暖かく、ぐっすり寝られた。嬉しい。おかげで朝はだらだら、9時すぎてから出発というだらけっぷり。それでも東寺庵の人は優しかった。

さぁ、気合いを入れてあるくぞというとき、地元のお婆ちゃんがにこにこしながら近づいてきた。お接待かな?なんて思ってたら、ボクの手をいきなり握りしめて、「頑張るんじゃぞ、頑張るんじゃぞ、足摺はそこじゃぞ、頑張るんじゃぞ!」と非常に暖かく励ましてくださいました。すっごい嬉しかった。高知県はあまりお接待もなく、遍路さんには厳しいところだと聞いてたんですが、全然そんなことない。むしろこういった愛に包まれてばかりで、感謝ばかりです。お婆ちゃん、ありがとう、すごい元気出ました!

しばらく行くとパワフルな母ちゃんにであって道を共に。話し掛けられて、一緒に行きましょ、なんて誘われたときには、「ボク速いですよ?」なんて調子こいてみたけど、歩いてみたら母ちゃんの方が遥かに速い。時速6キロくらい?ボクが必死に着いていく羽目になってしまった。話してみると、旭川あたりの人。旦那さんが車で来ていて、援護しているそうな。道理で軽装なわけだ。いや、それにしてもパワフル。足の回転がめちゃくちゃいい。こりゃスーパーおばちゃんだ!

おばちゃんとは四万十川でお別れ。旦那さんとおちあってご飯を食べるそうな。ボクはそのまま四万十川横断。風が強かった。川は清く青かった。さすが清流。しまん●がわ。伏字にするといやらしいな。

今日は漁村の公園に泊まろうとしてたらおじさんに声をかけられ、なんと家に泊めてくださるという!神降臨!しかし、ほんとに神だったのは、その方のお家が民宿だったということ。ということで民宿にただで泊めて頂きました。

ご飯も出してもらい、お風呂も戴いて感謝。何かお手伝いさせてくださいと言っても、座ってなさいとばかり。申し訳ないくらい良くしていただきました。民宿のお名前をご紹介したいところですが、お金払って泊まってる人もいるので敢えて伏せさせてもらいます。でも非常に良いとこなので、皆さん足摺近くで一泊なさるときは、こちらの民宿にお泊りください。お名前教えます。