お遍路とは? 簡単に
お遍路は四国の八十八箇所のお寺を巡る仏道修行のことです。
古くは平安時代に修行のため四国の海岸を歩いた人々を始めとして、江戸時代には現在の大師信仰のもとに歩くスタイルが大成されたそうです。弘法大師様は現在の香川の出身で、若き日に四国で山道修行をしたことがルーツの一つとなっています。
詳しくは、遍路のススメに詳しい説明があります。
その他、お遍路知識
□同行二人
お遍路をする人は「同行二人」と言って、道中は一人で歩いているようでも弘法大師様が一緒に歩き守ってくださっているとされています。特に遍路さんが持ち歩く金剛棒には大師様が宿ると言われています。このため、棒の頭部分は常にカバーがされていて、簡単に手で触れることがないようになっています。
□橋の上では杖をつかない
その昔、大師様が夜を明かす際に橋の下で眠ろうとしたのですが、橋の上を歩く人の杖の音がうるさくて一夜が十夜にも感じられた、という故事から現在でも橋の下に大師様がいらっしゃるかもしれないと考え、橋の上では杖をつかないのが遍路のルールとなっています。
□十善戒
道中のルールです。
一 、 不殺生(ふせっしょう) … 殺生することなかれ
二 、 不偸盗(ふちゅうとう) … 盗むことなかれ
三 、 不邪淫(ふじゃいん) … 邪淫することなかれ
四 、 不妄語(ふもうご) … 妄言を吐くことなかれ
五 、 不綺語(ふきご) … 虚飾の言葉をいうことなかれ
六 、 不悪口(ふあく) … 悪口をいうことなかれ
七 、 不両舌(ふりょうぜつ) … 二枚舌をつかうことなかれ
八 、 不慳貪(ふけんどん) … 貪ることなかれ
九 、 不瞋恚(ふしんに) … 怒ることなかれ
十 、 不邪見(ふじゃけん) … 邪な考えをすることなかれ
・・・これに寄るとちっちゃい子を見てハァーンしてはいけないということだと思います。