3月10日 14日目

無人のJR影野駅に来る始発列車は6時12分なので、その時間までには綺麗にして出発。発つ鳥後を濁さず。しかし、ここは標高が高いせいかものすごく冷える。やはり寒くて良く眠れなかった。

途中明るくなってきたときに、牛乳配達をしている老夫婦のトラックがボクの横に出てきてビンの牛乳をお接待してくださった。朝寒い中の牛乳だったが、やはりこういう心配りをしていただけるのは嬉しいもの。ありがとうございます。

しばらく歩いて、37番岩本寺のもうすぐそばまでくると、土佐くろしお鉄道窪川駅。くろしお鉄道はここから四万十川の中村の方へ向かって走る電車。


37番岩本寺。「気分はギャン?」

ここ岩本寺は本尊が5体もいらっしゃるという珍しいお寺。だからご真言も5種類をあげるのです。しばしゆっくり過ごし、近くのコンビニで買いだめをしてから一路38番金剛福寺へ。38番のお寺は足摺岬にあるので、ここからだと100キロ近くにも。到着は明後日を目標に気長に歩こうと思います。

山内一豊?というか上川隆也仲間由紀恵。似てないようで似てる。土佐ですもんねー。

今日の道中は曇り。海沿いに出てからはぱらぱらと雨にあたる。雨になると急に気持ちが萎えるなぁ…。まだまだ修行不足だな。


さて、今日のお宿は土佐東寺庵というお寺さんです。

ここは500円で泊めていただける上に、夕食と朝食をいただけるというなんともあり難いところ。ここを管理してらっしゃるのは60代くらいのおじさんと30代くらいのおにいさん。あまり詳しく聞いてはいないのですが、山伏(?)のようなイメージ。格安で泊めていただけるというからなにかお手伝いをしようとしたんですが、すべて「やるから座ってなさい」という待遇で不思議な感じでした。修行の一環か何かなのかな?

そして一緒に泊まったのがこれまた不思議なおばさん。なにやら遍路道にゴミが多いという話をしだし、これではいけないから各県の知事に手紙を書きたい、というようなことを一生懸命話していた。すごく不思議な人で、やり場に困ったおじさん方も、好き勝手に違う話を始めていくのでもう4人めいめい違うことを話していたような感じ。

奇妙な夜だった。

それでも3日ぶりの風呂と布団は、もう、たまらない。