3月1日 5日目

今日は山登りなので、気合を入れなくては!2つの山越え。

寿康康寿庵を後にして一路お山へ。山登り前に若い女性遍路さん(ヒラカワさん)を追い越した。このときは「おはようございます」程度の挨拶だったけど、この後この方とほぼ一緒のペースで進むことになる。

山に入る手前の集落では、地元のおばちゃんに道を教わった。そのときの言葉は今でも忘れない思い出の一言。歩きだしたボクの後ろから大きな声で「上を見て、上を見て進むんやで〜!」・・・なんか、すっごい嬉しかったよ。

山は階段も多く息も上がる。途中はぁはぁ言いながらばててると、後ろから鈴の音が近づいてきた。ヒラカワさんだ。一度追い越した人に追い抜き返されるとなんだか癪なので、がんばって逃げる。なんとか追い越されないように歩いて、ほぼ同時にお寺に到着。


20番鶴林寺「歌舞伎?」

続いて山を下り、次の山に。この山も階段、階段でへとへとになってしまった。するとまた後ろから鈴の音。ぎゃー!!もう、来た!!と抜かれないように頑張るも、荷物の重量の差か、あっさり追い抜かれた。彼女はとても軽装なのよ。民宿に泊まって歩いているらしい。ヒラカワさんから遅れること数分、最後は急勾配のコンクリート坂を登って、到着。


21番太龍寺キャイーン!」

お寺でヒラカワさんやその他の歩き遍路さんたちとお昼を一緒に。聞いてみるとヒラカワさんは同い年の22歳。ちょっとなんか嬉しい。彼女は今年から就職なので、50番のお寺まで歩いて終わりにするとのこと。こういう巡拝の仕方は「区切り打ち」という。ボクのように一回で最後まで行くのは「通し打ち」。

午後からは山くだり。途中空海さんの巨大な像があったので記念写真。

背中の大きさの違いは、徳の大きさの違いか!?山の上なので見晴らしが良かった。

下山道は笹が生い茂っていたり、倒木で道が通りにくかったり、勾配が急だったりで非常につらかった。下山後、集落に出てもう一度軽い峠を越える。

このとき遍路小屋でちょっと休憩したのが、まずかった。なんとそこにデジカメを忘れてきてしまう。それに気づいたのが峠を越えてちょっと行った後だった。もう呆然としちゃったよ。荷物をその辺に隠して、走って峠を戻る。ものすごいしんどい。しかし、走ってると地元の方が心配して話しかけてくださって、お接待も頂いてしまった。なんとか発見。忘れ物して道を戻るのはもうこれで2回目。ドジっこキャラだ。

走って戻って荷物を回収、次のお寺へ急ぐ。


22番平等寺「Do you love me?(ギャグ100)」

今日のお宿も善根宿、キクヤ荘。ここはキクヤ金物店というお店の方の管理するところ。宿泊の断りを入れに行ったら、「ちょっとお店手伝ってもらえる?」といわれた。もちろんそんなことで良かったらと喜んで働かせていただきました。


仕事内容は金物屋さんだけあって、釘詰め。1kgずつ釘を測って箱に入れるという単純なものでした。1時間も働かなかったかな、終わったらお土産としてカップラーメンをくれました!ありがたい!

今日も1人で泊まるのかなぁ、なんて思っていると、2日前一緒だったサイトウさん、ナガオさんと合流!2人のペースを考えると速すぎるのでおかしいと思ったら、車のお接待をうけてきたらしい。歩きにこだわらないのかな?まぁ、何はともあれ、楽しくなりそう。


3人でふざけてみたり。

キクヤ荘には最近のジャンプが置いてあった!喜んで読んでしまったよ。