2月26日 2日目

お寺での納経時間は7時〜17時と決まっております。ということで朝7時の一発目に9番にお参り。何もないところに立てる最初の線香、蝋燭は気持ちが良い。

9番法輪寺「ちょえいやー!鶴の舞!!」

つづいてちょっとした山の上に上っていく。333段の階段をこえたその先。

10番切幡寺せいや!」
山門は修繕中で近寄れませんでした。

そして吉野川を越えて本格的に山の方面に向かって歩いていきます。

11番藤井寺(ふじいでら)「・・・・」(見物客多くてひよった)

ここのお寺さんのみ「てら」と読むらしいです。もともとここは真言宗じゃないみたいで、ちょっと変わり種というところでしょうか。ここまででもう午前は終了。びっくりするのは以外にお腹がすかないということ。喉もそれほど渇いていません。歩くことに夢中になってるからでしょうか?

そして、昼すぎからは本格的な山登りへ。遍路道の中でも特に険しい道は「遍路ころがし」という呼び名がついているのですが、この11番から12番に続く道は最初にして最大の難関とも言われる遍路ころがしで名高い道なのです。標高は800メートル程度の所にある12番のお寺ですが、そこに行くまでに山を2つ越えますw

藤井寺の境内の中から山道に入っていきます。

荷物を背負って歩く山道は思った以上に息があがりますなぁ。単純な坂道ならまだしも、中途半端な階段はなかなか。

途中の景色にうっとり。かっこつけてみたり。

12番までは6時間近くかかる山道なので、今日はもう間に合いません。山のなかでビバークする装備はないので、途中にある柳水庵の通夜堂(夜を越すための建物)で寝ることに。日が暮れる前につくつもりで登っていたので、しっかり3時ごろには到着。

こちらは柳水庵本堂。

先客でおじさんが2人いました。今日は夜を共に。一人のおじさん(サカグチさん)はもう21回目のお遍路だそうで、1年中まわってるのだそうです。後々知ることになるのですが、生活そのものがお遍路となっている人のことを「職業遍路」というそうです。あまり良い意味ではなく、時に乞食をも意味しています。だからサカグチさんは「俺は自分の金で遍路しているから乞食と一緒にされちゃ困る」としきりに力説していました。

しかし話を聞いていると、どこどこ行けば仲良くなったおばちゃんから食べ物もらえる、あそこの家よらないと怒られるからお接待をうけにいく、みたいな話ばかりで乞食と変わらないような気もしました。「だから俺1週まわるのに5万しかかからない」と自慢げに話しているのを見ていると、あまり尊敬できる姿じゃないなぁ、と思いました。

夜は3人でラーメン食べて寝ました。もう一方のおじさんからのお接待。「若いのは遠慮せずに食え」と。良い人だ。それにしてもお遍路さんばかりからお接待をしてもらってるなぁ。